僕はスノーボード・バレー・バイク・シュノーケリング・釣り・ゲームと趣味を沢山持っていますが、
何をとっても帯に短し襷に長しの感があります。どれも中途半端な自分です。
そんな私にも小学校からずっと続けてきているサッカーと、他にもう一つ得意で大好きなものが
あります。
それは将棋です。小さい頃から父の相手をさせられてきた僕は、小・中学校で過ごした将棋部の
人にも負けたことがなく、それは秋津療育園に就職するまで父以外に負けることはありませんでした。
ところが、自分と同じ境遇で、同じことを言う人と秋津療育園で出会いました。
それは指導課のTさんです。その日から二人の勝負が始まりました。
多い時は1日4~5時間ひたすら打ち合ったこともあり、現在も続いています。
時にはレストランで対局ということもありました。
二人の勝敗は3年経過した現在でも五分五分で、勝っては負けての繰り返しです。
将棋とは先に相手の王を打ち取る。いわば盤上の戦。
相手の陣をどう攻めてどう崩していくか。次の次の次の一手を熟慮し打っていくのです。
戦いの終盤になると自分の王を守るよりも、一手早く相手の王を打ち取ることだけ考えます。
粛々と盤に向かって打っている姿に映ってみえる盤上では激しい鍔迫り合いになっているのです。
この粛々とした将棋という「戦」に僕を駆り立てるのです。そしてこの戦に戦慄を覚えるのです。
秋津療育園の中には他にも盤の上で戦を行った人がいます。
結果はもちろん3人僕に軍配が上がりました。
将棋にお互いの性格や考え方が駒の動きに出てとても面白いです。
守りもせず攻める一方の人、守って守りぬくまでじっと待つ人、次の一手がバレないように
言葉ではぐらかす人、十人十色です。
将棋は本当に面白いものです。
将棋に興味のある方、相手がいなくて困っている方、始めて見たい方がいましたら気軽に声を
掛けて下さい。
指導課 伊藤 将一
(あきつ新聞1月号より抜粋)

