長い人生の中には、自分を支えてくれた言葉があるという。
判断に迷った時、自分の道を示してくれる言葉があるという。
どんなに文明が発達しても、私たち人間が迷うことは、そんなに大差はないようです。
先を歩いた人たちの言葉に耳を傾けてみたい。
小学生の頃、友人の家に遊びに行くと、友人のお父さんがギターを弾いていた。
子供だった僕は、うまいのかもわからなかったし、楽しいのかもわからなかった。
中学生になった僕は、偶々親戚が弾かなくなったフォークギターを譲ってもらい、
弾き方はわからなかったけど、とにかく自己流でいじってみたが
周りにフォークギターを持っている友人もいなく、いつしかギターは押し入れの中で眠っていた。
高校に入学した僕は、何の取り柄もない自分に嫌気がさして、無気力な思春期を送っていた。
その頃にラジオから流れたフォークソングを聴いた。
自分の言葉を自分のメロディーで歌う音楽が、僕の心に飛び込んできた。
それからはその当時の曲を聞きまくり、フォークギターにどっぷり浸る事になったのです。
平成20年2月、秋津療育園にフォークソング部が7人で結成されました。
そして創立50周年の沢山のイベントに招いていただき、コンサートを行う事になったのです。
「僕らの演奏で皆を喜ばせたい。」
この7人がそれぞれ持っているコンパスは、同じ方角を指していました。
私たちは歌の力を信じています。
音楽に温もりを感じます。
それを皆と一緒に共有できた時、ひとつの素晴らしい空間が生まれます。
そこに矛盾はありません。
感じる事に理屈はいりません。
何かの折にふと口ずさむメロディー、楽しい時や辛い時、頑張っている時に頭の中で聴こえてくる音楽。
私たちの生活の中には、いつも音楽があります。
昔よく聴いた音楽を何十年も経ってから聴くと、昔の時間にタイムスリップします。
昔の自分に会える素敵な時間も音楽の力のお陰です。
今、この7人と出会い、このメンバーと演奏できる事が僕の力になっています。
事務局 藤本義行
(あきつ新聞2月号より抜粋)



