東京都東村山市 重症心身障害児(者)施設

天童会 秋津療育園

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理事長のあいさつ

理事長のあいさつ

  • 2019/02/13 新しい秋津の森を創ろう!

    新しい年になりました。今年もよろしくお願いいたします。
    「新しい年号は『平成』です」と時の総理大臣が提示した時、「昭和」の元号を別れがたいと思いました。新しい年号の第一印象は、多くの方々にどのように映るでしょうか。
    現在準備中の「児童発達支援センター(60周年記念事業)」は、2020年10月に事業を開始いたします。その設計に携わる設計事務所が、先般事業のコンセプトを「みんなで育てる森」と提案して下さいました。「みんなで育てる森」は、次のようなイメージです。
    『土』(天童会 60年の歳月をかけて培った土壌)
    『水』(地域 家族 理解 支え 支援により土を潤す)
    『光』(園生 園生それぞれが持つ光輝く個性)
    『風』(協力者 新たな種を運んでくる)
    このコンセプトを伺った時、「秋津療育園」の「今」と「未来」に結びつけて、プロジェクト化したいと思いました。「新しい秋津の森を創ろう!」です。
    森を新しくするためには、「萌芽更新」の作業をするそうです。例えば、狭山丘陵を歩いていると、「萌芽更新中」と書いてある看板に出会います。これは、15年から20年のサイクルで樹木を伐採し、伐採した木の切り株から出てきた芽・孫生(ひこばえ)を伸ばして成長を待ち、森の若返りと活性化を図ります。更に、地表に太陽光が届くようになるため、周囲に落下していた種子や休眠していた草花が芽を出すなどのメリットもあるそうです。森が豊かになれば、海も豊かになり、魚介類の収穫量にも影響するなど、自然のサイクルも豊かになるなどの報告もあります。このサイクルが完結するには、10数年以上の時間を要します。新しい森を創るには、将来像を描き、綿密で実現可能な計画性と労力を要しますが、新鮮さと豊かさを創出することは、魅力ある作業です。
    社会福祉法人天童会では、2020年に向けた新しい事業の立ち上げに邁進していますが、「秋津療育園」の整備・充実は、更に大きな課題と認識しています。園生の日常生活のQOLを高める生活空間のあり方、可能性と個性を尊重し、知的刺激のある環境づくりをイメージしながら、その道筋を指し示すロードマップをつくることにしています。萌芽更新の精神で進めるためには、多くの方々のご意見やご協力が必要です。よろしくお願いいたします。
    平成31年2月
    理事長 飯野 順子

  • 2017/12/01 その2

    秋津療育園には、きめ細かな療育を、長年にわたって堅実に提供し続けた底力があります。療育の専門家として培った知識・技能に基づく連携・協働のチーム力があります。生命と生活が守られ、緩やかな成長・発達をしている園生には、それぞれの豊かな個性がにじみでています」と、前回の「あいさつ」に書きました。
     更に、会報(28年度)には、療育部の理念として「私たちは、細やかな目と優しい手で、重症児・者の命を守り、生活を支援し、安全・安心・安寧な生涯が送れるよう、チーム療育に努めます」と、具体的に、明記しています。
    「細やかな目と優しい手」と表現していることに、感銘を受けました。その実際との出会いは、「文化祭」にありました。その一つをご紹介します。
       
    家族とは 青空泳ぐ 鯉のよう
    秋の空 みんなの笑顔 楽しいな
    イオンズ 日本一に なってくれ
                    みのる

     「午後の時間に職員と一緒に、本人の気持ち、思ったことを俳句にしました」と、添え書きがありました。散歩しながらでしょうか、ゆっくりと、空・雲・自然の営みを楽しみながら、言葉を紡いでいる様子が浮かぶようです。「ライオンズ、日本一!」、かなえたい願いや夢があることは、生活を豊かにします。その人らしく、そして楽しい日々が送れるよう、「夢を叶える病棟を、目指している」とのことも、聞きました。そんな職員の方々の思いを実現できるよう、尽力したいと思っています。
     また、文化祭には、多くの方々のサポートがあり、展示会場が、彩り鮮やかで、魅力的になりました。長年にわたって支えていただき、心から感謝申し上げます。
     おわりに、「全ての国民が、障害の有無にかかわらず、等しく基本的人権を享有するかけがえのない個人として尊重されるものであるとの理念にのっとり、全ての国民が、障害の有無によって分け隔てられることなく、相互に人格と個性を尊重し合いながら共生する社会を実現する」(障害者総合支援法)ことが、福祉の基本理念であると記します。この地域にあって、共生社会を目指すことも、本園に課された指針として、その実現を追い求めてゆきたいと考えています。
  • 2017/07/01 その1

     秋津療育園には、きめ細かな療育を、長年にわたって堅実に提供し続けた底力があります。療育の専門家として培った知識・技能に基づく連携・協働のチーム力があります。生命と生活が守られ、緩やかな成長・発達をしている園生には、それぞれの豊かな個性がにじみでています。これらは、創立者・草野熊吉氏はじめ歴代の理事長の方々等によって、築かれてきました秋津療育園の歴史・伝統・文化そして理念そのものです。

     この度、長年の念願でありました児者一貫制度に関して、「医療型障害児入所施設等と療養介護の両方の指定を同時に受ける、現行のみなし規定を恒久化する」となりました。これまでの関係する方々のご苦労とご尽力を思い浮かべますと、感慨一入です。ただし、入所者の年齢や状態に応じた適切な日中活動を提供していくこと」が前提です。このことは、これまでの日中活動について一定の評価を得たという証明でもあります。本園におきましても、これまで以上に、一人一人の尊厳を尊重したQOLの高い日中活動の創造によって、一人一人の自己実現を図ることを指針とし、理事長としても尽力したいと思っています。
     私事になりますが、私は約50年間、教育畑を歩んで来ました。半世紀の教育・医療・福祉の歴史の流れを、現場サイドから見てきたことになります。当初、直面した課題は、「就学猶予・免除と教育の保障」に関することです。次に直面した課題は、「養護学校(当時)の医療的ケア」に関することですその歴史的経緯を通して実感したことは、障害の重い方々の医療・福祉・教育の歴史は、「実態先行・制度後追い」ということです。歴史は、時代のニーズを背景に、いつも動いています。その歴史を動かしてきたのは、常に、当事者と関係する方々のパワーと支えでした。秋津療育園は、昭和35年の頃には、武蔵野の雑木林の一角にポツンと有り、夜暗闇の林の中に見える裸電灯、それが秋津療育園の象徴だったと書かれています。一隅の灯りは、遍く世を照らす、世の光として、ご家族の方々の心に寄り添い、障害の重い方々の人生の導き手として、その存在感を世に認められてきたと感じています。
     今後も地域社会とのつながりを拡充し、世を照らす施設として、社会貢献を目指したいと考えています。
     「実態先行・制度後追い」の歴史の道を拓いてきた方々に、尊崇の念を込め、関係する方々のご指導をお願いしまして、ごあいさつといたします。



    理事長 飯野 順子
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